慈悲について
慈悲 じひ
仏教で用いられる仏語。
他の生命に対して楽を与え、苦を取り除くこと
抜苦与楽(ばっくよらく )を望む心の働き。
【慈】
サンスクリット語の「マイトリー (maitrī)」に由来し
「人々に楽を与えたいという心」の意味。
【悲】
サンスクリット語の「カルナー(karuna)」に由来し
「人々の苦を抜きたいと願う心」の意味。
【四無量心(しむりょうしん)】または【四梵住(しぼんじゅう)】の
「慈・悲・喜・捨」(じ・ひ・き・しゃ)から来ています。
慈・悲・喜・捨 じひきしゃ
【慈】(サンスクリット語: maitrī マイトリー)
「慈しみ」他者の楽を望む心。
【悲】(サンスクリット語: karuṇā カルナー)
「憐れみ」他者の苦を抜いてあげたいと思う心。
【喜】(サンスクリット語: muditā ムディター)
「喜び」他者の幸福を共に喜ぶ心。
【捨】(サンスクリット語: upekṣā ウペッカー)
「平静」他者に対する平静で落ち着いた心。
カルナームドラ Karuna Mudra 慈悲の手印
慈悲は自分自身を思いやるところから始まり
自らのあらゆる面を受け容れられてこそ
他者に心が開かれ慈悲の心が全ての命へと広がります。
カルナムドラの結び方
・左手を軽く丸め手のひらを心臓に向ける。
・右手も軽く丸め右手の人差し指から小指の付け根に、左手のそれぞれの指先を当てる。
・左手親指の指先から第一関節までの側面を、右手親指の第一第二関節に当てる。
左手のひらは自らに向かい、
右手のひらは万物への慈悲の象徴。
親指の付け根を胸の中心に当てることで
慈悲の心がより深い意識に届きます。
期待される身体的効果
・呼吸と意識が胸元に向き、胸部の筋肉のこわばりをほぐす。
・顔や顎の緊張がゆるむ
期待される精神的効果
・ストレス軽減
・愛を司る第四チャクラを開きバランスを調える
・平静さ、忍耐力、安心感、内なる滋養を高める
・自己と他者への批判を解消する
・真の自己の反映である慈悲に気づく
参考文献 :
慈悲の瞑想
ここ数年、マインドフル瞑想の普及によって
多くの方がメディテーションを日常に取り入れるようになり
【慈悲の瞑想】もよく知られるようになりました。
仏教に基づいた『慈悲の言霊』をマントラとして唱え
その慈しみの心を
自分自身に、そして親しい人、自分が嫌う人、
自分を嫌う人、全ての命へと拡げていきます。
慈悲の瞑想のマントラ
私は幸せでありますように
私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願い事が叶えられますように
私に悟りの光が現れますように
私は幸せでありますように(×3回)
私の親しい生命 (いのち)が幸せでありますように
私の親しい生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の親しい生命の願い事が叶えられますように
私の親しい生命に悟りの光が現れますように
私の親しい生命が幸せでありますように(×3回)
生きとし生けるものが幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願い事が叶えられますように
生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
生きとし生けるものが幸せでありますように(×3回)
私の嫌いな生命が幸せでありますように
私の嫌いな生命の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな生命の願い事が叶えられますように
私の嫌いな生命に悟りの光が現れますように
私の嫌いな生命が幸せでありますように(×3回)
私を嫌っている生命が幸せでありますように
私を嫌っている生命の悩み苦しみがなくなりますように
私を嫌っている生命の願い事が叶えられますように
私を嫌っている生命に悟りの光が現れますように
私を嫌っている生命が幸せでありますように(×3回)
生きとし生けるものが幸せでありますように(×3回)
毎朝のルーティンに
太陽礼拝と共に、慈悲の瞑想を毎朝の日課にしています。
身支度を調えたら鉄瓶でお湯を沸かします。
季節のフルーツで朝食の準備をしつつ、鉄瓶のお湯が沸くのを待ちます。
お湯が沸いたらポットと茶碗に注ぎます。
その後
軽いストレッチをしてから
プラーナヤマ(ウジャイ呼吸)
太陽礼拝
慈悲の瞑想
プラーナヤマ(カパラパティ)を行います。
茶碗に注いだ白湯がほどよく冷めた頃に朝のルーティンが終わります。
慈悲の瞑想を行うことで
柔らかな気持ちで一日が始められます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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