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土用の陰ヨガ  胃・脾経絡


今年も4月17日に春の土用を迎えました。


土用

土用は年に4回訪れる、季節と季節の合間にある もう一つの季節。

五行と季節
五行と季節

冬の土用:立春までの18日


春の土用:立夏までの18日

 

夏の土用:立秋までの18日

 

秋の土用:立冬までの18日


それぞれの土用が明けると 次の季節が訪れます。

 春・夏・秋・冬。

それぞれ72~74日間。

 

4回の土用の合計は(18日×4)72日。

つまり、もうひとつの季節と言ってもよさそうです。


春夏秋冬と土用を合わせて 合計で365日=1年間となります。


参考までに【2025年の土用】は

  • 冬の土用:1/17~2/3

  • 春の土用:4/17~5/4

  • 夏の土用:7/19~8/6

  • 秋の土用:10/20~11/6



陰陽五行 土用のエレメンツ(元素):土

土の機能:変容・運搬・集積・吸収・消化・滋養・免疫・代謝

 

季節によって変化する大地
季節によって変化する大地

土=大地は安定しているようで

実際は、季節や気候によって大きく変化します。


土用の時期土公神(どくしん・どこうしん)という土神様や

土の働きを尊重し農作業や建築を休止する時期ともされてきました。




土用に調えたい経絡 胃・脾経絡

土用は季節と季節の入れ替わり。


大地の状態も著しく変化する季節です。



大地はそれぞれの季節の理にかなった作物を実らせてくれています。


例えば


冬は身体を温めてくれる根菜類


春は解毒作用のある山菜類や葉物


夏は暑気を取り除いてくれる胡瓜やスイカ


秋は冬に備えて滋養のある豆や穀物



土用はちょうど旬の収穫物が入れ替わる時期。


それらを頂く私たちの身体も 旬の食べ物の変化に対応できるよう

消化器官である胃や脾臓、その経絡の養生が大切とされています。


土用に調えたい 胃と脾臓の経絡
土用に調えたい 胃と脾臓の経絡

*経絡とは「氣・血・水」を全身に運ぶ通路で、全身に網の目の様に張り巡らされているものです。



臓器としての胃と脾臓
臓器としての胃と脾臓

脾臓の機能:

食物や飲物を消化分解しエネルギーと水に替え、身体に送る働き 

免疫機能

血液の貯蔵庫

古い赤血球を壊す働き

(西洋医学ではリンパ組織のひとつで循環器とされる)

こちらも記事もご参照ください。




胃・脾経絡の滞り乱による不調

身体面:

  • 吐き気・嘔吐 

  • 食欲低下・消化不良・胃もたれ ・潰瘍

  • 腹痛・膨満感・下痢 

  • 筋肉の萎縮 

  • 脱力感・四肢のだるさ

  • 倦怠感・虚弱

  • 口内炎


精神面:

  • 抑鬱

  • 神経症

  • 不安感

  • 無気力

  • 愚鈍更に、心身双方の不調から呼吸・睡眠・思考のリズムの乱れにも繋がります。



胃・脾氣の安定は、体内サイクルに調和がもたらされ心身共に滋養が促されます。

気楽でくつろいだ状態となり、社交能力、理解や洞察力を高め

統合力ともつながることで、物事を成就するエネルギーをもたらします。






土用の経絡のための陰ヨガアーサナ

座位や仰向けうつ伏せなどの陰ヨガアーサナ(ポーズ)で一定時間ホールドします。

重力を利用した陰ヨガアーサナに、呼吸とホールド時間によって

関節周辺の組織や筋膜に緊張や弛緩をもたらすことで経絡に刺激を与え

「氣・血・水」の滞りを緩和すると同時に乱れを調えます。


また陰ヨガアーサナを行うことで内なる静けさを取り戻し

ストレスで過緊張が続く心身が次第に寛ぎ安らぎを感じられるかもしれません。



土用の経絡の流れを調えるためにアプローチしたい場所


  • 身体の前面

  • 太腿の前

  • 鼠蹊部

  • 下腹部

  • 脚の内側


全身の前面を伸ばす、胴体部分を捻るなどのアプローチがお勧めです。

身体の前面、脚の前&内側にアプローチ
身体の前面、脚の前&内側にアプローチ

アーサナが心地よく感じるところで、目を閉じて、2分から5分(またはそれ以上)

呼吸や氣の流れを意識しながらポーズを保ちます。


必要に応じて、ブロックやボルスターなどの補助道具を使いましょう。


通常75分のクラスで5~8種類ほどのアーサナを行います。


強張っていた身体がほぐれるだけでなく

精神的な落ちつきや安定を取り戻せることも陰ヨガの素晴らしい恩恵です。



 

最後までお読みいただきありがとうございます。

オンラインクラス開催中・ご参加お気軽に。


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