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ひとつよが

呼吸筋と残気量

季節は秋。

クラスでいつも以上に呼吸を意識しています。


中医や陰陽五行論でも

秋は呼吸と関わりの深い『肺・大腸経絡』を調えたい季節です。


呼吸を担う筋肉=呼吸筋

呼吸を行ってくれているのは 肺を取り囲む胸郭を形成する骨と筋肉の働き。


その筋肉が【呼吸筋】

胸郭の拡大(吸息・吸う息)と

胸郭の収縮(呼気・吐く息)を行います。


呼吸筋が働くことで肺が動かされ呼吸がもたらされます。


吸息と呼息では使われる筋肉が違います。


吸息では胸のあたりの筋肉が

そして

呼息ではお腹周りの筋肉が働きます。


それぞれ『吸息筋』『呼息筋』とも呼ばれます。


運動不足や加齢による筋力の低下やこわばり

ストレスや疲労による筋肉の萎縮や硬化でも

呼吸筋の働きがにぶり、いつの間にか浅い呼吸が習慣に。

深呼吸もしずらくなってしまいます。


呼吸筋は体幹の筋肉も含まれています。

体幹が弱い方は呼吸も浅いことが多いかもしれません。

 

呼気 吐く息の大切さ

『すっかり吐ききるように

お腹がぺっちゃんこになるまで吐きましょう』


ヨガクラスのプラーナヤマ(呼吸法・調気法)の練習で

と聞いたことがあると思います。


特に腹筋群の弱化は横隔膜を緩める働きをにぶらせ

呼息(吐く息)を難しくします。


吐ききれずに肺に残ってしまうのが残気量。



他の筋肉と同様、年齢と共に呼吸筋も衰えます。

残気量が増加しているのが分かります。


残気量を減らすことで

吸息(入ってくる新鮮な空気)のスペースが増やされ

身体に新鮮な空気が巡らされるようになります。


残気量が増えるとどうなるか?

『肺』をお部屋と考えると分かりやすいかもしれません。


部屋の風通しが悪く空気の入れ替えが上手くいかないと

空気が淀み、かび臭く、氣の悪さを感じます。


窓を開けて部屋の空気の入れ替えるとすっきりしますね。

残気量の多さは、部屋の中によどんだ空気が多く残っている状態とも例えられます。

残気量を減らすにはしっかり吐けることが大事。


アーサナと同様、プラーナヤマの練習が

呼吸筋を鍛え調えてくれます。



呼吸が浅くなると生じる症状

・疲労体質

・免疫力低下

・自律神経の乱れ

・不眠

・イライラ

・集中力低下

・パフォーマンス低下

・基礎代謝の低下

・冷え

・腰痛肩こり

・血行不良

・顔色の悪さ

・酸欠

・頭痛


など、デメリットしかありません。


当たり前ですが

呼吸が出来なくなることは生命の終わりを意味します。


心地よい深呼吸が出来ますか?


お腹が大きく膨らむまで吸えますか?


ぺっちゃんこになるまで吐くことができますか?




休むことなく働き続けている自分自身の呼吸に気づいてあげましょう。


一生懸命に命を支えてくれている自らの呼吸に感謝の気持ちが生まれてきます。





長くなってしまいました!

今回はこのあたりで。


次のブログは

身体の各部位で呼吸を感じやすい呼吸法『完全呼吸』についてです。



最後までお読みいただきありがとうございます。


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