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ひとつよが

南バイエルン便り 聖ヨハネの祭り

Jojannifeuer ヨハニホイァ 聖ヨハネの祭り


夏至に近づくと夏の到来を迎える儀式

聖ヨハネの焚火が行われます。


一足早い先週の金曜日の夜。

隣の集落で行われた様子。


壮大な牧草地の丘の上に

円錐状に高く積み重ねられた焚火。

その高さは11メートル。



夜の8時過ぎくらいから

バイエルンの民族衣装トラハトを着た

近隣の住民が続々と集まってきます。

来場者は1,500人だったそうです。



ビアガルテンでお腹を満たす人

草原にピクニックシートを広げる人

サッカーボールで遊ぶ子供たち

牛たちもまだ食事の時間です。






ブラスバンドの陽気な音楽が

乾杯の曲を奏でると

大きなビールジョッキを持ち上げて

ご機嫌な人々の

Prost(乾杯)!の声が響き渡ります。



日没時刻は9時くらい。

森の向こうに陽が沈むと

焚火に火が灯されました。



瞬く間に燃え上がり

雲一つなかった夏の晴天の夜空に

高々と火柱が燃え上がります。


(宵闇の炎の動画は

ひとつ前のポストにアップ済み)


燃えている間に崩れないように

焚火は組み立てられています。


風と勢いで燃え上がる炎は

生命を帯びたかのように踊り続けます。




まるで天に昇る龍のようだったり

燃え滾る炎を纏う魔女の姿にも見えたり。


この辺りでは、雹被害から農作物を守ることや

邪気払いの祈りが込められているようですが

それぞれの地域や国で少しづつ異なるようです。


降りかかる小さな火の粉。

焚火の周辺には地元の消防団が配置され

お祭りの安全を見守っていました。


無限に広がる夏の夜空を

自由自在に燃え踊る姿に

ただただ茫然と立ち尽くす人々。


火を祀り太陽へ畏敬の念を表し

その下で命をつなぐ私たち人間や動植物


激しくも厳かな炎は

翌朝8時半過ぎまで燃え続けたようです。





 

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