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シータリー・プラーナーヤーマ  シータリー呼吸法

この季節、毎年のように日本からは

40度越えの猛暑のニュースが届くようになりました。


体温よりも高い気温とアジアの湿度。


もともと暑いインドで生まれたヨガには

身体を冷やしてくれるシータリー呼吸法という智慧があります。


シータリーとは「冷たい・涼しい・冷やす」などの意味。


言葉の通り、身体の熱を下げててくれる呼吸法です。


同時に心にも静寂と落ち着きをもたらしてくれます。


更年期のホットフラッシュや火照りが生じた際にもお勧めの呼吸法です。




舌や口内にある水分の気化熱を利用することで

身体の中に冷たい空気が送られます。


そして鼻から体内の温かい息が排出(エアコンの室外機のように)されていきます。


実際、この呼吸法を行うと、身体に籠った熱が冷まされ、火照りが和らぎます。

同時にココロも落ち着き、内側に静寂をもたらしてくれます。



【シータリー・プラーナヤーマー】シータリー呼吸法

YOGAでは通常、鼻から吸って鼻から吐く呼吸を行いますが

このシータリー・プラーナーヤーマは口から吸って鼻から吐きます。



1. 

心地よく安定する座法で座ります。

軽く目を閉じ、手は膝の上に。

親指と人差し指でチン・ムードラー(ニヤーナ・ムードラ―)を結ぶのもお勧めです。


2. 

舌の両脇をくるっと丸めストローのように筒状にします。

ほんの少しだけ顎(あご)をあげながら

丸めた舌から、ゆっくりと息を吸い入れます。


わずかに持ち上げた顎を戻しつつ 舌を一度しまい口を閉じます。


肺に拡がる冷たい空気を味わいます。


3. 

口は閉じたまま、鼻からゆっくりと息を吐きます。

温まった空気が鼻を通じて外側へと排出されるのを感じます。

ちょうど室外機のようなイメージです。


1~3を5回から6回、

慣れてきたら回数を増やしていきます。





舌を筒状に丸められない場合はシート・カーリープラーナーヤーマを行います。

シート・カーリーとは「シーという音を出す」という意味。


【シートカーリー・プラーナーヤーマ】シートカーリー呼吸法

1. 

シータリー呼吸法と同じ


2. 

上下の歯を噛み合わせて、口を軽く横にいーっとするように開きます。

歯の隙間からゆっくりと息を吸い入れます。吸いきったら口を閉じます。


3. 

シータリー呼吸法と同じ


吐ききったら、再び同じ要領で息を吸います。

5回から6回、慣れてきたら回数を増やしていきます。



期待できる効果

身体の組織の温度を下げ、身体に涼気を取り戻す。


火照りやホットフラッシュを和らげる。


眼や耳を休める。


肝臓・脾臓を活性化し、消化能力の改良、のどの渇きを取り除く。


暑い日が続きますが、ヨガの智慧が

少しでも暑気払いに効果をもたらしてくれますように。


 


最後までお読みいただきありがとうございます。


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