去年の暮れから読み始めた
『街とその不確かな壁』 村上春樹
お正月明けに隣街の古い映画館で観た
『 Perfect days 』 Wim Wenders
それぞれに共通して現れる
影・ 本・ 音楽・ 日常・ルーティン ・変化
孤独・ 静寂・ 意識・無意識
独特な時間の流れ
作品のその奥に続く風景が
脳裏に浮かび上がり
作品のその奥で語られる物語が
どこからともなく囁かれる
ふたつの物語の時間の流れ方も
どこか似ている
物語の展開に急かされることはなく
それぞれの立場と舞台において
日々の出来事が淡々と語られ映される
健全な時間のスピードは
観る者 読む者に優しい
そのゆったりとした時間の流れに
心地よく身を任せたままラストを迎え
その余韻の波動も同じ柔らかさで
内側へとじんわり寄せてくる
映画のキャスティングも音楽も最高
東京暮し時代が懐かしくなる
そして
今どきの東京(渋谷)のトイレ事情には驚きを隠せません。
映画 Perfect Daysはドイツでも
オリジナル言語=日本語(OMU)で上映中なので在独の方は是非!
ヴェンダース監督やキャストのインタビューも見応えあります!
久しぶりの映画館
久しぶりの春樹ワールド
年明け早々のよき出会いに感謝
Commentaires