今日、6月21日はインド政府が2015年に創設された『国際ヨガの日』。 インドではモディ首相とが3.5万人もの市民と一緒にヨガを行ったそうです。
様子の動画はこちら。
迫力満点ですね~!
ということで、 国際ヨガの日に 改めてYOGAってなぁに?を。
『ヨーガスートラ』。
紀元前5-3世紀にパタンジャリ先生によって記されました。
YOGAの教えの195の詩が、4章に編集されています。
第一章は【サマーディ・パダ】ヨガとは何か 第二章は【サーダナ・パダ】ヨガの練習法 第三章は【ヴィブーティ・パダ】瞑想(成就) 第四章は【カイヴァリヤ・パダ】自由の境地・悟り
この教典の
第一章の2節目の詩がまさに
『YOGAとは何か?』
を詩っています。
*ふたつの日本語訳を引用させてもらいます。
◇第一章:2 【YOGAS CHITTA VRITTI NIRODAHA】 ヨーガハ チッタ ヴルッティ ニローダハ
(サンスクリット語)
引用1----ヨーガとは、考えの動きを静かに収めることです 『やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ』 向井田みお著書より
引用2----心の作用を止滅することが、ヨーガである 『インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ』 スワミ・サッチダーナンダ著/伊藤久子訳より
ヨーガハ・チッタ・ブリッティ・ニローダ。
この一節を知るだけでも
自分自身のYOGAが更に深まり
そして
YOGAに対する自分自身の思いも
変わってくるのではないでしょうか。
ここ20年くらいのあいだに
いろいろな流派やスタイルが生まれ 世界中で多くの方がYOGAを実践しています。
私ももちろんその一人。
そして一般的に
YOGAというと、アーサナ(ポーズ)を使ったスポーツ的なもの。 ダイエットからデトックス、軽い運動、リラックスのためのもの。
カラダを柔らかくして色んな複雑なポーズをとるもの。。。。。
などなど色々な目的で行われています。
もちろん、どんな目的でも
その方にとって
良い結果や効果をもたらしているのであればいいと思います。
今後もますます普及していけばいいなと思います。
でも もしもYOGAを深めて行くうちに
あるいはYOGAの練習前と練習後に
カラダだけではなく ココロやキモチ
意識や思考も変化していることに気付いたら。
是非『ヨーガスートラ』を手に取ってみてください。
アーサナ=YOGAと思われがちです。
アーサナはYOGAのほんの一部。
YOGAの教典=ヨーガスートラには YOGAを説明する195もの詩の中で
アーサナに関する詩はたったひとつ。
それが次の詩です。
◇第二章:46 STHIRA SUKHAM ASANAM スティラ スカン アーサナン
---安定して、快適な姿勢がアーサナです (向井田みお訳)
---アーサナ(座法)は、快適で安定したものでなければならない。 (スワミ・サッチダーナンダ著/伊藤久子訳)
「両足を骨盤幅に広げて・・・」 「両腕は方の高さに・・・」 「目線は伸ばした指先・・・」
など いっさい書かれていないのです^^。
(アーサナとはasアースという「座る・休む・住む」などの意味から派生したもの。 もともと、瞑想を行う時の姿勢を示していた。)
いつものYOGAのプラクティスに加えて YOGA哲学や本来のYOGAが伝えようとする教えに触れると ますますYOGAの奥深さや面白さに気づけます。
そしていつものアーサナの練習がさらに深まっていきます。
哲学というと少し難しそうにも思えます。
この2冊の本は ヨーガ・スートラの詩の解説本です。 私たちの普段の暮らしで起こることを例にあげた説明など 具体的でわかりやすく、読んでいても面白い。
人間の思考や行いをグループに分け分析することで 絡まっていた頭の中の思考の糸がすーーっとほどけたり。
瞑想方法についても詳しく言及されています。
195の詩がそれぞれ一つで完結しているので パラパラっとめくったページの詩を読んでも その時の教えや気づきがあります。
是非とも普段のプラクティスに加え 『ヨーガ・スートラ』も読んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ナマステ。